チタンは1790年にイギリスの海岸で発見され、その5年後にドイツの科学者が鉱山石からチタン元素を見出し、1910年にアメリカの科学者がチタンの抽出に成功させた物質です。以降、工業をはじめさまざまな分野で活用されています。
このページでは、チタンの特徴の他、チタンをエッチング加工した事例などを紹介します。
チタンが工業や産業分野で使用されるようになったのは1946年頃。実用化されて70年ほどと、銅に比べるとまだまだ歴史が浅い金属です。
軽量・高強度・耐食性に優れていることからも、宇宙・航空機用材料から各種プラント設備、建築材料、 生活用品まで幅広く使用されています。
チタンは軽い金属です。重さは鉄の3分の2、銅の半分程度です。
その軽さの特徴から、身近なアクセサリーや眼鏡などに使われています。
チタンはとても強度が高い金属。鉄の2倍、アルミの3倍ほどです。また、そのばね性にも特徴があり、しなりやすく少しぐらい曲げても元に戻る性質があります。これらの特徴から航空機やロケットの部品に使われることが多いです。
さらに、チタンは熱にも強い特性があります。鉄の耐熱温度が約1,530度、銅が約1,080度、アルミが約660度であることに対して、チタンは約1,660度です。金属の中でも非常に高い熱の耐性を持っています。
チタンは錆びにくい金属でもあります。特に海水への耐食性が高く、鉄や銅やアルミニウムよりも高くなっています。
この錆びにくさゆえに、船の装甲版や橋の足の素材としても使われています。
様々なメリットがあるチタンですが、その特性の一方で加工しにくい金属、いわゆる難削材とも言われています。加工をするにはチタンの特徴にあった方法と技術が必要となります。
エッチング加工会社の中でも、加工できる会社は限られています。チタンのエッチング加工を依頼したい場合は対応できる技術や設備が整っているのか確認するようにしましょう。
銀灰色のチタンが日本で使われるようになったのは、戦後の高度経済成長期から。飛行機やロケットに主に使われる高級金属でしたが、製造技術の発展からコストダウンが可能になり、多種多様な分野で使われるようになりました。
なお、このサイトでは、チタンをはじめとした特殊素材に対応している、おすすめのエッチング加工会社を紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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