機器内に熱がこもるのを予防するヒートシンクは、うすい網のような形のものから、熱の逃げ道を作った立体的なものまで様々。熱伝導性の高い素材を使い、自然冷却と強制冷却それぞれに適切な形で作られます。
このページではヒートシンクの加工法や事例を紹介します。
機器に発生した熱を逃がし冷却効果をもたらすヒートシンクは、パソコンや冷蔵庫、エアコンなど身近な家電製品で使われている部品です。
放熱基板とも呼ばれており、その働きからも熱伝導性の高いアルミや銅が材料になります。基本的に、発熱体を取り付けるベース板とベース板から熱を放熱させるフィンで構成されています。
ヒートシンクの製作では、押し出し成形やスカイブ加工、冷間鍛造、スタックヒートシンクなど様々な加工方法が取られていますが、エッチング加工であれば複数の異なるパターンを作成し、組み合わせて複雑な内部空間を作り出すことも可能。
ベースとなる素材を溶かすことなく、接合面の原子の拡散を利用して金属同士を接合する方法もあります。
熱伝導率の高い銅でできたヒートシンクです。加工の自由度が高いエッチング加工だからこその形状。
ディンプルやエンボス、スリット、フィン形状で表面積を多く取り、熱が発散しやすいようにされています。ハーフ加工の他、貫通加工も使われています。
高出力がかかる部品に発生する熱をうまく外に放出するためのヒートシンク製作では、単体だけでなく、フレームなどにヒートシンクを一体化させてしまう接合依頼にも対応。
形状作成から一体接合、部分接合と要望に合わせて製作してくれます。
熱がこもらないように逃げ道を作るヒートシンクは、日常生活で使う家電製品にはなくてはならない部品です。エッチング加工であれば、複数枚の異なるデザインパターンを作り熱圧着やレーザ溶接で重ねてしまう事で、複雑な立体空間も再現できます。
また、裏表で形状が異なる仕様にはハーフエッチングで対応できますし、試作品も作りやすいので事前にしっかりと確認できます。
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