様々な金属加工技術の中で、薬品やガスを用いて腐食作用を引き起こす化学的な加工がエッチングと呼ばれる技法です。
ウェットやドライなど様々な手法がありますが、ここでは精密な画像技術と加工技術の組み合わせによる3Dフォトエッチングについて詳しく解説します。
精密な写真技術や画像技術とエッチング加工技術を組み合わせて自動車などの細かな部品や極薄板製品などに繊細な加工を施していく技術がフォトエッチングです。3Dフォトエッチングは、加工を施すことが困難だったパイプなどの曲面にも美しい加工を実現するために開発され、様々な分野の製品に役立てています。
さらに詳しく紹介していきます。
曲面や立体面へのエッチング、円筒の外側内側問わず加工できるよう開発されたのが3Dフォトエッチングです。薬品やガスを用いて化学反応や腐食などの技術で行うため、プレス加工と比べてバリや歪みの発生がほとんどないのが特色です。金や銀、銅、鉄はもちろん、チタンやモリブデンなどの特殊な金属にも対応しています。
また繊細なデザインや複雑なレイアウトの画像処理、小さなパーツや複雑な形状の部品へのエッチングも可能なので、希望に合わせた加工ができるのも強みです。
また、フォトエッチングは時間がかかる金型の原版作成を使わずにでき、スピーディに大量生産ができるため、短納期対応できるのも大きなメリットです。
3Dフォトエッチングで加工できる素材は様々なものがあります。
以下、取り扱い可能な素材をリストでまとめています。リストにない金属素材についても問合せに応じてくれる会社があります。
3Dフォトエッチングは、従来のエッチング加工及びフォトエッチング加工では困難とされている曲面や立体面、円筒にもできます。ハーフエッチングにも対応しています。
以下、加工可能な品目をリストにまとめています。
3Dフォトエッチングは、従来の加工技術では困難な曲面や立体面、パイプなどの円筒の内外にも歪みの少ない、美しい加工が施せるように開発された技法です。金銀銅だけでなくチタンやモリブデンなどの特殊な金属素材にも対応し、ハーフエッチングと呼ばれる表面を凹凸にする加工もできるのが特色です。 薬品やガスによる腐食作用を利用するため、金型製作などの工程がなく、スピーディな対応で大量生産ができるというメリットもあります。
※選定基準…Googleにて「エッチング加工」と検索した際に表示されるエッチング加工会社27社の中から、ISO9001を取得している国内生産会社をそれぞれ以下の基準で選出しています(2022年2月3日調査時点)。
・まず相談するべきエッチング加工会社…1個から制作可能で、図面の設計~複合加工まで対応している会社
・大量生産対応のエッチング加工会社…大量生産可能で生産拠点が最も多い会社(5拠点)
・特殊素材対応のエッチング加工会社…最も対応している素材の種類数が多い会社(21種類)