エッチング加工は、極小極薄・複雑形状などの超精密加工が可能な技術です。身近な所で、エッチング加工で作られた製品が活躍しています。生活を支える様々な場面で役立っている、その事例についてまとめてみました。
リードフレームの加工には、エッチング加工とプレス加工が用いられています。
エッチング加工は工数が多くコスト面では高くなりますが、試作品や小数での製造や短期間での納品が可能。
プレス加工は大量生産に向いていますが、イニシャルコスト面で負担が大きくなります。
半導体などにもみられる、何かを流す路として作られる流路は、ナノメートルからミリメートルサイズと極細です。
エッチング加工やレーザー加工、プレス加工などで平面上の板材に加工されます。加工方法によっては立体的な流路も作れます。
糸状の金属で織り上げるように作るメッシュでは、目開きやほつれから断線する心配がありますが、板状の金属素材から加工してつくるエッチングメッシュではそうした心配がありません。
また、強度、耐久性にも優れています。
機械の加工や組付けをする際に、すき間の調整をするシム。ステンレスやリボン鋼、銅、リン青銅など様々な素材が使われています。
シムは厚み精度が大事なポイント。バリやカエリ、変形などを伴わない加工が求められます。
エンコーダはモーションコントロールには欠かすことができない部品として、産業用ロボットや生産工場の自動化、自動車産業など多くの分野で利用されています。
エッチング加工では、希望する外形サイズ・スリット幅・角度での制作が可能です。
ヒートシンクは、パソコンや冷蔵庫、エアコンなど身近な家電製品で使われている部品です。発生する熱をうまく外に排出するため、網状のものから通路のような立体的な構造をしたものまで種類も様々。
エッチング加工では、平面から立体まで希望するデザインで作成可能です。
製造ラインで用いられ、作業工程をスムーズに進めるのに必要な搬送キャリア・搬送トレイ。治具と呼ばれる道具に分類されます。
単層品、もしくは複数枚の積層品とその形状や仕様は多様。
エッチング加工では、製造ラインに合わせた適切な形で作ることができます。
※選定基準…Googleにて「エッチング加工」と検索した際に表示されるエッチング加工会社27社の中から、ISO9001を取得している国内生産会社をそれぞれ以下の基準で選出しています(2022年2月3日調査時点)。
・まず相談するべきエッチング加工会社…1個から制作可能で、図面の設計~複合加工まで対応している会社
・大量生産対応のエッチング加工会社…大量生産可能で生産拠点が最も多い会社(5拠点)
・特殊素材対応のエッチング加工会社…最も対応している素材の種類数が多い会社(21種類)