昔から木綿や絹、ウールなどさまざまな素材でメッシュが作られ使われてきました。やがて金属で作られるようになり、固定した形で必要な場所に使われるようになりました。今は糸状の金属を織り込んだ金網だけでなく、金属板から作り出すメッシュがフィルター用途に広く使われています。
金属メッシュには、金属を糸のようにして織り込んで作るタイプと、板状の素材から作り上げるエッチングメッシュがあります。
前者では、縦線と横線を定間隔で交錯させた平織、線と横線を2本またぎに交錯させた綾織、畳状に織り上げた平畳織、畳織を綾織式に織って二重織にした綾畳織など、その織り方も様々です。
ステンレス等の薄板をエッチング液で腐食させて穴を成形します。穴径・ピッチ・板厚が自由に設定可能で、加工後の電解研磨で滑らかな仕上がりに、梨地処理で表面を粗くすることができます。
織金網とは異なりほつれやバリなどがないので、断線の心配もありません。強度や耐久性にも優れているので長く使えます。金網やパンチングメタルの置き換えとしても使われています。
化学薬品を用いて腐食作用で加工するエッチング加工は、微細な穴の加工も容易で、加工の形状も自由に設定できます。金属メッシュの加工を行う際はぜひエッチング加工を検討してみると良いでしょう。
なお、このサイトではエッチング加工会社選びを特集しています。金属メッシュの試作をどこに依頼するか検討中の方はぜひチェックしてください。
依頼するべきエッチング加工会社がすぐわかる!
エッチング加工会社3選
丸型だけでなく、四角や三角、ハニカムなどさまざまな形状のメッシュ作成が可能。開口サイズも自由に設定でき、変更があれば柔軟に対応可能です。
また、東洋精密工業ではサイズが違う穴で絵やロゴなどを装飾したかのように見せることができます。以前はスピーカーメッシュなどでよく見られていた技法です。
エッチングで加工してから、さらに絞り加工でふるいに固定。持ち手とふるいの部分の一体化、もしくは脱着式とどちらにも対応しています。50㎜単位でのサイズ変更が可能で、着脱式では210㎜、φ240㎜、φ270㎜、φ310㎜、φ360㎜が対応可能です。
金属メッシュには、糸状の金属を織り込んでつくるメッシュだけでなく、板状の素材1枚からつくるメッシュもあり、用途に合わせて使われています。
エッチング加工による金網メッシュは、ステンレスやアルミ、銅合金、ニッケル、チタン、インコネルなど素材も豊富。ほつれのリスクもなく耐久性が優れていることからも、様々な場所で見かけられます。
このサイトでは厳選したエッチング加工メーカーを紹介しているのでぜひ参考にしてください。
※選定基準…Googleにて「エッチング加工」と検索した際に表示されるエッチング加工会社27社の中から、ISO9001を取得している国内生産会社をそれぞれ以下の基準で選出しています(2022年2月3日調査時点)。
・まず相談するべきエッチング加工会社…1個から制作可能で、図面の設計~複合加工まで対応している会社
・大量生産対応のエッチング加工会社…大量生産可能で生産拠点が最も多い会社(5拠点)
・特殊素材対応のエッチング加工会社…最も対応している素材の種類数が多い会社(21種類)