いわゆるレアメタルのひとつであり、融点が高く電気抵抗が大きいため、かつては電球のフィラメントに用いられていたタングステン。本ページでは金属素材としてのタングステンの特徴をはじめ、タングステンにエッチング加工を施した事例などをご紹介しています。
名称の由来はスウェーデン語で「重い石」という意味になります。その名の通り思い金属であり、また比重は金に近いという特徴のため、金の延べ板の偽造に用いられたという事例もあるとのこと。
また金属としては安定性が高いとされており、とりわける融点が3,380℃と、単体の金属としては最も融点が高いというのがタングステンならではの注目すべき特性となっています。加えて金属としては比較的大きな電気抵抗を持っているため、かつては電球のフィラメントに多用されていましたが、現在ではLEDの普及によりフィラメントとしての用途は減少傾向となっています。
前述しました通りタングステンはいわゆるレアメタルのひとつに分類されており、産出量のトップは中国、次いでロシア、カナダ、オーストラリアとなっています。かつて盛んだった電球のフィラメントに代わり、現在では融点の高さを活かし、電子顕微鏡や電子線描画装置の電子ビーム発生電極やプラズマアーク溶接装置やプラズマ切断装置の電極など、耐高温性が求められる部材の材料に用いられています。
また硬度が高く、摩擦熱にも強いことから切削用工具に用いられたり、比重が大きい特性を活かし、鉛に代わって狩猟用の弾丸や釣り用の錘に用いることで、いわゆる鉛害防止に役立てようとする動きもあります。
ただし、デメリットとしては素材としてのコストが高く、加工にも高い技術が必要となるといった点が挙げられています。また日本においては、ほぼすべてを海外からの輸入に依存しているというのが現状になります。
通信機器・自動車・製造装置・家電・医療・食品など幅広い分野に向けに、金網のような段差が無く、洗浄しやすいエッチングメッシュ加工が可能であると訴求されています。
段差を形成したり、ロゴや、刻印として使用することが可能と訴求されています。
カレンダーの他にも、金属製名刺や記念品などにもエッチング加工が可能とのこと。
自動車のネームプレート、民生機器・製造装置などのロゴ、各種ノベルティなどに対応可能。
タングステンは高価な希少金属であり、加工にも高い技術が求められます。エッチング加工も可能ですが、他の金属素材以上に、その業者の実績や技術力を考慮する必要があります。このサイトでは、初めてエッチング加工を依頼するなら、大量生産を依頼するならなど、ニーズに合ったおすすめの会社を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
※選定基準…Googleにて「エッチング加工」と検索した際に表示されるエッチング加工会社27社の中から、ISO9001を取得している国内生産会社をそれぞれ以下の基準で選出しています(2022年2月3日調査時点)。
・まず相談するべきエッチング加工会社…1個から制作可能で、図面の設計~複合加工まで対応している会社
・大量生産対応のエッチング加工会社…大量生産可能で生産拠点が最も多い会社(5拠点)
・特殊素材対応のエッチング加工会社…最も対応している素材の種類数が多い会社(21種類)